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竹林に囲まれ、水田を見晴らす桐山さんの家
力強く天に伸びる真竹
根元から竹を切る。竹の伐採は晩秋から初冬に行われる

 

 

 

 

私たちの暮らしのなかから、手作りの品々がめっきり少なくなってしまいました。かつては身近な自然から素材となる材料をもらって、知恵と工夫をこらして、衣食住にわたるさまざまな工芸品が作られていました。
ところが、それらの品々は使い勝手、デザイン、価格などの理由から、次第に工業製品に置き換えられてゆきました。竹でつくられた品々もその一つです。

今回のfeatureは『竹篭』です。真新しい青竹のすがすがしさと、使っているうちに美しい飴色へと変化する魅力あふれる真竹の篭をご紹介しましょう。

そらくんの描いた竹篭の絵

桐山浩実さんの竹篭

桐山さんは九州は大分の、なだらかな山と畑が広がる一軒家に、妻好子さんと7歳の息子大空(そら)くんと4歳の娘水響(おと)ちゃんとの4人家族で住んでいます。

桐山さんは奈良県の出身ですが、ある時竹篭の美しさに魅せられ、ぜひ自分でも作ってみたいと、それまでの仕事をやめ竹篭を作る道に入りました。師についたことはなくほとんど独学ですが、これまでに日本民芸公募展優秀賞や日本民芸館展民芸協会賞など、その優れた造形と技術は高く評価されています。

桐山さんは助手を使わず、一人で仕事をしています。竹林から竹を切り出し、担いで仕事場まで運び、割いて竹ひごを作る、そのすべての作業を自分でします。そして桐山家の食卓に上るのもは、ほとんど彼と彼の家族が育てたお米や野菜たちです。桐山さんの作る竹篭は、まるで大自然の恵みにあふれた桐山家の生き方のように大らかで、健康的です。そばにあるだけで元気をもらえるような竹篭たちです。 桐山さんご本人による、竹篭への思いを記した文章を、次ページにてご紹介します。

 


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