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9月中旬の旭川は、澄み切った青空に塩辛とんぼが群れ飛んでいた。
北海道東海大学で行われている事業に参加するための、2度目の大学訪問である。 この事業は、縄文社が主宰する「ジャパン・クラフト・フォーラム」が、グレイトブリテンササカワ財団からの援助で行っている助成事業の延長線上の事業として、‘98年の山形市東北芸術工科大学、’99年の高岡市高岡短期大学に次ぐ第3弾である。前回、前々回同様、イギリスから2人の講師を招き、木工芸専攻学生を対象とする「英国人招聘講師ワ−クショップ」が1週間、木工の町旭川で開かれた。

今回の実施にあたっては、北海道東海大学芸術工学部デザイン学科の谷山翔二教授を中心に、学内の先生方、助手の方々の熱心なご協力をいただくことができた。雑誌「室内」などのイベント告知から応募した参加者たちが1週間、課題制作に取り組んだ様子をご紹介する。

講師のデイビッド・ウエスト氏とデイビッド・ウオルトン氏は、来日3回目ともなると様子もわかり、日本人学生とのコミュニケーションも以前にも増してスムースにいったようだ。
ウエスト氏は自然からモチーフを得て木彫家具や彫刻を受注制作、ウオルトン氏は機能重視の軽量、安価な椅子やスツールのプロトタイプを作るデザイナーである。
個性も仕事の内容もアプローチも全く異なる二人の講師から出された課題を、生徒たちは1週間で形にする。キャンパスの自然から見つけたモチーフからトレーを、そのモチーフの延長のスツールを作るというのが今回の課題。
最終作品を並べてみると、女性参加者の方に自由な発想と造型が多かったの興味深い。 生徒たちの感想はと聞くと、形をつくるとき木の葉、茎、根っこ、苔むした石など、自然のモチーフを素直に取り込むところが面白かった、と。関係者は、3年間の合同展の実現を計画している。

 

David Woltonのスツールは軽くてしかも座り心地満点
 

David Westの『不思議の国のアリス』をテーマにしたキャビネットのドアパネル

 


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