Home Feature Side Story Shopping About Us
 
prev.

 

能登半島地震現地レポート

石川県輪島漆芸美術館はJR輪島駅から5分のところにあります。輪島塗の展示場として観光ルートにも入っているところですが、塩安さんの写真にあるように、地震以来閉館。電話でその後の様子を尋ねたところ、見学者が歩いて通るところなどの痛みが激しく、展示品の整理もまだまだという状態。館では何とかゴールデンウイークまでには開けるようにしたいと。朝市をはじめ、輪島にとって観光は大きな収入源であるだけに、早い復興が待たれるところです。大切な漆器コレクションに大きな被害がないといいのですが。

その朝市はどうなっているのでしょうか。11日の日経新聞には、「朝市が本格的に営業開始,約200店が出店」とある一方、「年間85万人が訪れていたが、この日の観光客はまばら」ともあります。早起きして朝市にでかけてくれた塩安さんのレポートでは、“お客さまは少ないです。でも、そのかわり観光客の居ない地元の人たちだけの本来の朝市かもしれません。”と。やじうま根性でもいい、とにかく、大地震のあとの町ってどんなふう?と見に来る観光客を朝市のおばちゃんたちは待っています。

塩安さんのレポートは続きます。崩壊した蔵や倉庫や家から道に持ち出された家具類もあり、町の人たちの交流が深まっている様子がうかがわれます。

“町の中では解体が進んでいますが、まだ手付かずのままの全壊家屋がたくさんあります。下の写真は、先般のレポートにある塗師屋さんが、今日、解体されているところです。道路わきに何気なく積んであるのは、解体しながら何とか引っ張り出した輪島塗のテーブルなどです。このテーブルは貰い手が見つかったそうで、ご主人は良かったとおっしゃっていました。他にも、お膳などがあるはずだということでした。
この建物は主に、倉庫と、漆芸技術研修所の生徒および卒業生の下宿として使われていたようで、住んでいたのは、去年、人間国宝になった小森邦衛さんのところに弟子として働いている研修所の卒業生だそうです。今日、取り壊すということで見に来ていましたが、悲しそうでした。
今日は、安倍総理が被災地の視察に来ます。なんとか良い救済方法を考えて欲しいものですが、我々も自ら、普段の生活に戻って行かなくてはなりません。 明日は、新しいプロジェクトの打ち合わせに、山梨から三人の人が来ます。明後日には、鳥取に出張に出ます。頑張ってみんな立ち上がっています。”


輪島市は漆器の町なので、貴重な漆器類を納めておくための土蔵がたくさんあります。土壁に重たい屋根瓦の建物は今回、かなりの被害を受けたようです。町の人たちの土蔵への愛着は強く、何とか修理保存できないか、との思いがつのるようです。

“取り壊しの建物の中に、土蔵だけを残している建物を発見しました!周りの建物を取り壊しても、土蔵の骨組みだけ残しています。再建するのでしょうか。 誰も居なくて聞けませんでしたが、、、造りも含めて興味深いです!”

(塩安真一・報 2007.4.12)

塗師屋の元気はから元気です、と本音ものぞかせる塩安さんですが、塩安漆器工房でも、2ヶ月をめどに12〜25%の給与カットを決めたとか。観光客への店頭販売が占める売り上げがなくなると大打撃なのだそうです。“今日は支払日。集金する方も支払うほうも被災者。相手の状況が分かるだけに払ってあげたいし、待ってあげたいけど、こちらの都合もあるし、大変です。”と塩安社長の辛い心境が伝わってきます。

    (2007/4よこやまゆうこ)

(C)Copyright 2004 Jomon-sha Inc, All rights reserved.

このホームページに掲載されている記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。

 

(C)Copyright 2000 Johmon-sha Inc, All rights reserved.