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『お勧めの一品コーナー/高橋敏彦さんの乾漆(かんしつ)の片口』
  『お勧めの一品コーナー/高橋敏彦さんの乾漆(かんしつ)の片口』  
ご婦人は『片口(かたくち)』がお好き、と聞いたことがあります。
何故って? 片口を使うと、他の容器に液体を移すときこぼすことがない。大きくても小さくてもその機能に変わりはないから。でも、やっぱり、その形、姿、ことに横顔の愛らしさゆえではないでしょうか。
横浜に工房をもつ高橋敏彦さんの三色乾漆片口は、実にやさしい横顔をしていて、そのうえ、掌にすっぽり入ってしまうほどの小ささ。見た途端に、かわいい!っと欲しくなってしまいます。
高橋さんは、1970年代から数多くの個展を開き、海外美術館によるコレクションも多く、美大で油絵を専攻し、自由な発想と形を愉しみながら、伝統的な路線とはちょっと違う漆の道を歩んでこられました。この片口は定番として、長く親しまれてきた形です。

乾漆とは、木地に漆を塗り重ねる技法と異なり、漆で和紙や麻布を貼り重ねて形を作ってゆく技法のことです。その歴史は古く、奈良当麻寺の四天王像が日本最古の乾漆仏、と学者の間では言われています。
高橋さんの片口は、石膏型作り、地の粉つけ、布着せ、研ぎなどに続き、下塗り、中塗り、上塗りと、24以上の工程を経て完成されます。日常使いの器とはいえ、何一つ手を抜かない、仏さまと同じ一丁前の工程で作られています。小ささを感じさせない存在感がすごいです。
手仕事はウソつかない、ですね〜。
色: 朱、紅朱、潤みの三種類
サイズ: 乾漆豆片口: 直径5cm,高さ3cm(13000円)
  乾漆 片口: 直径6cm,高さ4cm(16000円)
     片口 直径9.5cm,高さ5.5cm(32000円)
    *価格はすべて税込み
お求めは、工藝サロン梓 (0466-25-7770)まで。
(サイズと色の組合わせによっては、少しお時間をいただくことがあります。)
(2013/6 よこやまゆうこ)

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