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<展覧会情報>『懐石の器』 The Vessels of Kaiseki,  MIHO MUSEUM
   かれこれ20年数年前のこと、新宿パークタワーOZONEでの「見立て」の企画展を見たという男性から、展示品に関しての巻物の書状が舞い込みました。これをきっかけに、彼との細く長い交流が続いています。いつも彼から送られてくる展覧会案内で、この春、強く興味惹かれる展覧会が開かれると知りました。滋賀県甲賀市信楽町にあるMIHO Museumで開かれる展覧会です。

   MIHO Museumのことを少しばかり。1997年に開館し、その建物は著名建築家 I.M.Pei (アイ・アム・ペイ)による設計。JR石山駅からバスで小一時間。すれ違う対向車にはらはらしながら辿り着くと、雄大な自然の中に忽然とこの建物が出現します。春は桃源郷の様相を呈します。
   宗教家・小山美秀子のコレクションをもとに、ギリシア、ローマ、エジプト、中近東、ガンダーラ、中国、日本など、幅広い地域と時代に渡る優品2000点以上が含まれています。

   展覧会は、春季「懐石の器 炉の季節」と、夏季「懐石の器 風炉の季節」の構成で開かれます。
カタログから春季の展示について: 
   「懐石とは”ふところの石”。禅僧が石を温めて懐にいだき、一時の空腹をおさえたという伝承から生まれた言葉で、お茶をおいしくいただくための簡素な料理の呼び名です。その特徴は、お客様が料理を一番美味しく召し上がれるよう出来立てを一品ずつ運ぶこと、亭主自ら給仕し楽しく主客交流すること、旬の食材を客の好みに合わせ工夫する事、最後まで頂いてもお腹にちょうど良い量であること、料理にふさわしい器を楽しむことなどです。
   本展覧会では、MIHOコレクションの原点である茶道具から、懐石の器の名品を選りすぐって展観します。また近衛家当主で公家茶道に通じた茶人でもあった近衛予楽院(1667-1736)の茶会記をもとに、乾山や和ガラスの器がどのように使われていたかをご紹介します。さらに大井戸茶碗「小一文字」(益田鈍翁・松永耳庵旧蔵)を初公開し、光悦や乾山の名碗と共に茶道具の取り合わせをご覧いただきます。
   日本人の豊かな感性が生み出してきた懐石の器を、どうぞお楽しみ下さい」

(写真は全て、展覧会案内チラシより)
会期:
3.19 sat-6.5 sun 春季
7. 9 sat-8.14 sun 夏季
(事前予約制)
場所:滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
tel: 0748-82-3411
https: www.miho.jp
(2022/3 よこやまゆうこ)

(C)Copyright 2004 Jomon-sha Inc, All rights reserved.

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