Home Feature Side Story Shopping About Us
 

沖縄工芸旅行



墨染織作家・真喜志民子さんを訪ねる

布を織り墨染めをしている真喜志民子さんを浦添市に訪ねた。画家のご主人と2人で改造したという居心地の良い空間で、二人ともマイペースの仕事を続けている。
墨は、紫がかったもの、青みがかったもの、赤みがかったものなど、黒のなかにさまざまなニューアンスをもっている。それを絹布に染め込める。燻し銀のような控えめな美しさが、民子さんのお人柄を繁栄しているようにも感じられた。吹き抜ける海風に、懐かしいコルトレーンが流れ、古い着物や帯を見せていただきながら女たちのおしゃべりは続き、とろとろと午後がすぎていった。こんなふうに暮らせることができたら何て幸せだろう、と思われる時間と空間だった。

 






イラブー汁はいかが?

ちょっとゲテモノかとも案じつつ出かけたイラブー汁専門店「カナ」(098-862-3797)。海蛇料理である。海蛇というと気味が悪いが、夏ばて対策の貴重な食材として琉球王朝がノロにその漁業権を与えたという、由緒正しい料理である。おそるおそる口にした珍味はもっぱらカツオ出汁味で、ちょっと拍子抜け。見かけのおどろおどろしさに反して臭みも全くなく食べやすい。オリオンビールとよくあう。実はこれは作り方がよいからだ、と店の我謝藤子おばあちゃん(乾燥した海蛇を手に)。6ヶ月かけて薫製にした食材を脂とあくを抜きながら3日間かけて煮込む。精が強いから、と忠告されていたので1/3程しか食べなかったのに、翌日はお腹のあたりにポツポツと小さな発疹。そういえば、その晩寝つきにくかったような気もする。藤子おばあが瓶入り海蛇の油を見せてくれた。薫製するとき海蛇がとろとろと流す油を集めるのだそう。やけどなどはあっという間に、胃腸にできたポリープもたちどころに消えるほどパワフルとか。(横山祐子)

ーつづくー

 


(C)Copyright 2001 Jomon-sha Inc, All rights reserved.

このホームページに掲載されている記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。

 

(C)Copyright 2000 Johmon-sha Inc, All rights reserved.
Back to Index