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<実験工房>撚った糸で織った布で座布団を作る
<実験工房>撚った糸で織った布で座布団を作る
SideStory#323のベッドカバーに続いて、今回は座布団を作ってみました。パッチワークをお願いするのは、ベッドカバーを仕立ててくれた大阪登茂子さん。お尻をのせるものなので、丈夫な布を織ろうと思いました。

まず、糸作りから。着尺などの残糸が色さまざまに残っているので、それらを4、5本束ねて電動撚り器で撚ります。反対色を合わせ撚ると面白い糸になります。撚りを安定させるために糸を暫く水に浸けなじませます。布の仕上り巾は15cm、7m長で整経。それをパッチワークして55cmx56cmとやや小振りのお座布団3枚に。これに必要な緯糸の分量を前もって確かにするのは難しく、出たとこ勝負の作業となりました。色の傾向は茶、青、緑と何となく気にしながら織り進めます。裏地は、前回同様、京橋にある輸入テキスタイルの店「トミタ」で、Manuel Canovasの綿100%、ほどよい光沢をもつ生地を求めました。美しい色調の布がたくさんあり、大阪さんと大いに迷いました。
中綿と仕上げは、創業64年になる小田原の「兄弟寝装」。素早く文句ない仕事に感動!一生もの座布団の完成です。中心の糸止めを中綿だけにし、表生地に出さないこともあり、和にも洋にも使えそうな座布団に仕上がりました。
(2017/6 よこやまゆうこ)

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