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お勧めの一品コーナー「佐藤智洋さんの手彫り漆のスプーン」
当節、木の欠片からスプーンを掘り出し、補強のため布を着せ、さまざまな本格的漆塗りの工程を加えて完成するという手仕事に、意味や価値があるのでしょうか。3Dプリンターを使えば複雑な立体もあっという間、機械からポンポンと大量の金属スプーンが生み出され、デザインも悪くなく、コストも安く、十分使用に耐えます。
でも、人は使い勝手の良さとか、スプーンなら唇の感触とか、自分だけの特別感とか、より上質の体験をモノに求めたくなるものでもあります。ささくれ立った割り箸で口に運ぶ一貫の鮨よりも、見た目も清々しい白木の箸、あるいは漆のかけられた箸に、唇が触れるか触れないかの触感が、味わいをより深いものにしてくれることは、誰もが経験するところです。そこで、先の設問に対するhandmadejapan.comの答は、「ある」です。

「湘南の漆」のメンバー佐藤智洋さんの最近作スプーン二種類も、そうしたカテゴリーに入るモノのひとつです。 材料は桂(カツラ)。キメが細かく柔らかな材です。デザートスプーンと名付けているスプーン16.5cm、ティースプーンと名付けているスプーン13.0cmです。名付けている、というわけは、何に使ってもかまわないので、仮に呼び名をつけました、というほどの意味です。
論より証拠、9枚の写真で、その制作工程をご覧いただきます。

作業工程
木地制作→木地固め→布着せ→布目揃え→そうみ付け→空磨き→地固め→下地(二辺地)付け→水研ぎ→地固め→下地(錆)付け→水研ぎ→地固め→中塗り→中塗り研ぎ→上塗り(柄を透漆で)→上塗り(凹部を黒漆で)

1.木地制作

2.木地完成

3.布着せ作業の様子

4.布着せの終わったスプーン

5.下地付け(二辺地)

6.下地研ぎ(二辺地付け後の水研ぎ)

7.下地付け(錆)

8.上塗り(柄を素黒目で上塗り)

9.上塗り(柄の上塗り後ムロの中で乾かしているところ)
これだけの手間と時間と心を込めたスプーンのお値段は、各9000円と7000円(+tax)。これを高いというか安いというかは、価値観によるでしょう。ここでお勧めするわけは、すべての工程に手を抜かず丁寧に作られたものから得られる満足感からして、決して高くはないと思うからです。作り手の顔の見える手仕事の良さは、万一疵つけてしまっても、確実に直してもらえることです。使い捨ての時代は終わりにしましょう。

今般、私たちは、日々の暮らし方を大きく変えざるを得ない世界を迎えてしまいました。一杯のこだわりのコーヒーと、夏の果物満載お手製コンポートを口に運ぶ、少しだけ免疫も上がる(かな?) そんなかけがえのない時間のために!

佐藤智洋のブログ、facebookとinstagram:
https://urushikobotomo.com/
https://www.facebook.com/UrushikoboTomo/
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スプーンのご用命はこちらからお願いします。 https://urushikobotomo.com/contact

(スプーンの写真は伏見眞樹、その他の写真は佐藤智洋、ガラスの器は石川昌浩作)

「湘南の漆展7」
6/21(日)~28(日) 11:00~19:00
ギャラリー江
〒104-0061 東京都中央区銀座4丁目13番15号 成和銀座ビル2F
TEL/FAX 03-3543-0525

(2020/5 よこやまゆうこ)

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