写真をクリックすると拡大します
side story #464
でお知らせした断捨離シリーズその5。
こちら
でご紹介した型染作家津田千枝子さんは、着物愛好家の間で一本は持っていたい帯として揺るぎない人気を堅持していらっしゃいます。その精力的な創作活動が、飽きない魅力の源と拝見しています。
長年育ててきた自宅の藍竈で染め出す藍色も、鮮やかなものからくすんだものまで、そのときどきの藍とのおおらかな対話から生まれる色たちです。
さらに、ここ数年来、インドへの染めの旅を欠かしません。長年にわたる共同作業で彼女の好みを知り尽くしたインド人の染め職人たちはアジアの布に味わいある染めを乗せてくれます。エッジがくっきりしたのもあれば、滲んだように重なり合った偶然の面白さを楽しむ染めも。はて、津田さんから、もう今年が最後のインド、と伺ってから何回染め旅行に出られたことか、、、。彼の地での染めには尽きせぬ魅力があるに違いないと拝見しています。
型染めは、素材の布によってその表情が大きく変わります。榀布 ( しなふ )、大麻布 ( たいまふ )、蓮布 ( はすぬの )、葛布 ( くずふ )、強撚木綿布 ( きょうねんもめんふ )、パイナップル布、野蚕布 ( やさんふ ) などの表情豊かな布が好んで使われます。今回ご紹介するクッションも、そうした風合いのあるアジアの布が選ばれています。柔らかな手触りとインテリアに馴染みやすい配色の二種類です。同じ布で大小、横長です。裏は二種類共通で、経糸緯糸に太い糸を差し込んで格子模様を作っている織り布を使用。南青山の八木で個展をされた折に見つけて、”津田さんの型染め布のクッション!!”と飛びついたもの。ほんの数個しか作られていなかったと思います。ほぼ新品です。
柄:
渦巻き と 横縞
サイズ:
大65cmx35cm
小47cmx29cm
もう一種類のクッションは、NYのインテリアショップで見つけたもの。日本の布をこのようにあしらって使ってあることに目を見張りました。
5つのパターンがあります。こちらは古いものなので、使っていただける方に差し上げます。
ご購入にご興味のある方はお気軽に
shop@handmadejapan.com
までご連絡ください。
このシリーズ、どこまで続くかは不明ですが、ものとの出会いを記しながら、みなさまに使っていただけたらと願いつつ販売いたします。
シリーズその1 ベネチアングラスの皿
シリーズその2 クバ族の草ビロード
シリーズその3 石の中国茶器 その1
シリーズその4 石の中国茶器 その2
シリーズその5 型染めのクッション
(2025/6 よこやまゆうこ)
(C)Copyright 2004 Jomon-sha Inc, All rights reserved.
このホームページに掲載されている記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。